療法
理学療法(PT:Physical Therapy)
理学療法室の様子
理学療法室は最大奥行約25m・幅約15mの広いスペース内に、各種最新機器を備えております。理学療法では主として立つ・歩く・起き上がるなどの基本動作能力の改善のための運動や練習を行います。
作業療法(OT:Occupational Therapy )
作業療法室の様子
作業療法室は生活動作を練習するためのシミュレーションスペースと、その他運動療法や、作業活動用品を設備しております。作業療法は主として、食べる・服を着る・トイレで排泄をするなど日常生活動作の改善を図っています。
日常生活動作訓練
生活を維持するための動作も含めた、日常生活で必要となる動作の獲得を目指し、動作訓練のみならず、自助具や福祉用具の選定・提案を行います。
必要に応じて入院早期よりセラピストがご自宅等に訪問させていただき、環境の調査を行います。退院前には、動作練習や手すり等の環境調整を行います。
機能訓練
生活動作の獲得を図るために、手足の麻痺・筋力低下などに対して、様々な訓練を用いて改善を目指します。
仕事・余暇・地域活動に向けた訓練
日常の生活では、生きがいや役割を感じられるような仕事・余暇・地域活動等は欠かせないものです。身の回り動作や家事などの日常生活動作にとどまらず、その人らしい生活の再建に向けた支援も行っています。
言語聴覚療法(ST:Speech Language Hearing Therapy)
言語聴覚療法室の様子
理学療法室と隣接するスペースに5部屋の個室を完備しております。
言語聴覚療法では、脳卒中などの発症直後より、話がしにくい、飲み込みにくいなどの症状に対し、評価・治療を実施します。
話す
言語障がい(発声障がい)へのリハビリ
脳卒中後の症状である失語症や構音障がいなどによりコミュニケーションが困難になった方に対し、評価・治療を行っています。
食べる
嚥下障がいへのリハビリ
加齢や障がいなどが原因で食べ物をうまく飲み込めない人、むせ込んでしまう人に対して、言語聴覚士による専門的な検査や嚥下造影検査などにて障がい部分を見つけ出し機能訓練を実施します。
嚥下造影検査 VF
嚥下造影検査とは、X線透視装置を用いて行われます。
食べ物が気管に入っていないか(誤嚥、残留など)、飲み込みが安全に行われているか(食形態や体位など)を視覚的に評価します。
リハビリテーション科の取り組み
栄養カンファレンス(NST)
転倒予防カンファレンス
栄養カンファレンスでは、患者様の栄養状態を多職種で共有し、改善策を検討します。
転倒予防カンファレンスでは、転倒予防について多職種で共有・検討します。患者抑制についての議論も行います。
回復期病棟定期カンファレンス
多職種で月1回、すべての患者様を対象としたリハビリテーションの目標を設定・共有し、在宅復帰等の方向性を決定・推進します。
モーニングカンファレンス
毎朝、多職種で患者様の病室を廻り、その日の体調等を多職種で把握することで、その日のリハビリテーション等に活かします。
動画でのリハビリテーション場面の共有
面会制限がある中、リハビリテーションの実施状況をご家族がお知りになりたい場合に、リハビリテーションの様子を動画にてご家族へ提供しています。
看護師・ケアワーカー(介護職)
による病棟リハビリテーション
セラピストとマンツーマンでリハビリを行う以外にも看護師やケアワーカー(介護職)とともに病棟でリハビリを行うことを推進しています。
セラピストによる病棟レクリエーション
病棟活性化のために週1回、実施しています。クイズや歌謡曲を謳うなど、内容は随時更新しています。
看護師・ケアワーカー(介護職)
による病棟レクリエーション
看護師やケアワーカー(介護職)も病棟活性化のために奮闘しています。
嚥下体操
食事をしっかりとっていただき、栄養をつけてもらうために、また誤嚥性肺炎などの予防を目的として、昼食前にセラピストと一緒に実施しています。
症例検討会
セラピストがアットホームな雰囲気の下、担当している症例について検討しています。
実技講習会
セラピストは座学だけでなく、実技のスキルアップも図っています。
教育体制
新人教育制度
当院では新人教育に積極的に取り組んでいます。実務を通して新人を教育するOn-the-Job-Training(OJT)指導を行っています。
OJTの主な内容
- 入職当初より、実務を通してリハビリテーション業務に携わる。
- 通常業務については2~5年目のフェローを中心としてフェロー全体がフォローアップする。
- 臨床業務については、リーダーが責任者として中堅がマンツーマンで指導していく。
- チーム毎に月一回振り返り・目標設定を行いPDCAサイクルを促す。
- 新患担当後はチームで症例検討を行っていき、年度末に科内発表を行う。
※2年次に大阪北支部での新人症例発表会行う。
OJT新人教育体制
PDCAサイクル
毎月振り返りを行い、行動目標を設定していく。各目標に関しては随時目標を再設定する。
Q & A
職場の声
理学療法士 2年目
- 1.職場の雰囲気はどうですか?
- 先輩や上司に相談しやすい環境です。休憩時間など臨床以外の時間にも気軽に話しやすい雰囲気の中で働いています。
- 2.この職場に就職して良かったことは何ですか?
- 看護師やソーシャルワーカー、医師などと一緒に患者さんをみていくことに、とてもやりがいを感じています。担当の患者さんがスムーズに自宅に退院されたときにはとてもうれしい気持ちになりました。
- 3.ここを就職先に選んだ理由は何ですか?
- 回復期や急性期、訪問リハなど色々な病期の患者さんを担当できることです。
作業療法士 6年目
- 1.職場の雰囲気はどうですか?
- 働いていて楽しいと思える職場です。中堅層に加え、若手セラピストも多いため臨床への熱意があり、活気のある雰囲気です。PT、OT、ST、多職種間での交流が多く、チームとして動きやすい関係性や体制だと思います。
- 2.この職場に就職して良かったことは何ですか?
- 茨木市周辺地域との連携が密に取れ、患者さんの退院支援がスムーズに図れます。患者さんのシームレスケアのために、地域の多職種とコミュニケーションをとりながら仕事をするのは、とてもやりがいがあり、面白いと感じています。
- 3.ここを就職先に選んだ理由は何ですか?
- 急性期から生活期まで見ることができる病院で勤めたかったからです。訪問リハにも関わることができ、回復期リハビリテーション病棟退院後も在宅での生活をしっかりみることができています。
子育て中、理学療法士
- 1.産休明けの職場復帰はどうでしたか?
- 産休でブランクがあったので復帰に不安がありましたが、復帰当初は仕事量を調整してもらったり、上司や先輩から仕事のサポートがありました。とても配慮をしていただけたのでスムーズに復帰できました。
- 2.産休・育休のシステムはどうですか?
- 相談すれば休暇が取りやすい体制だと思います。院内保育があるので、育休を延長しなくてすんでよかったです。
その他のQ & A
- 1.日の平均単位はどれくらいですか?
- 日によってばらつきはありますが、1日平均18単位です。
- 2.勤務時間はどれくらいですか?
- 数パターンの中から選択できます。基本は1日合計8時間です。
8時半から朝礼、9時から臨床業務開始、12時~13時昼休み、13時~17時臨床業務となっています。現在リハビリ科では、1日7.25時間も選択できます。 - 3.シフト制ですか?
- シフト制です。休日は優先順位を決めて希望を出し、出勤人数に合わせて調整しています。
- 4.有給はどれくらいありますか?
- 入職後半年経過で10日、勤続年数に応じて年間で最大20日まで付与され、最大40日まで保持されます。規定により、年間5日以上の取得が必要です。
- 5.特別休暇はありますか?
- 様々な特別休暇があります。
- 6.子供がいるが時間短縮制度を利用することは出来ますか?
- 可能です。時間短縮制度を利用し、仕事と家庭を両立しているフェローもいます。
- 7.通勤手当はありますか?
- あります。通勤定期代相当額です。
- 8.残業はどれくらいありますか?
- 時期と場合によりますが、残業を取る場合は勤続時間分の金額を支給します。
- 9.病院見学・不明点の問い合わせはどこにすればよいですか?
- (072-643-6921)へ電話し要点を説明頂き、リハビリテーション科へ繋いでいただければ随時対応いたします。ご連絡お待ちしております。